PROJECT 02

セコマグループの強みを
生かして
地域の「宝」を発掘

北海道メロンソフト

セイコーマートのリテールブランド(RB)商品の中でも看板商品となっている「Secoma北海道メロンソフト」。
2006年の発売開始以来、毎年改良を重ねながらセコマグループが大切に育ててきた商品だ。
アイスの開発は製造を担うダイマル乳品とセイコーマート商品部とが二人三脚で取り組む。
メロンソフトの開発秘話・商品へのこだわりについて、(株)ダイマル乳品代表取締役社長のTに聞いた。 ※RB商品… 一般的にPB(プライベートブランド)商品と呼ばれる商品を原材料の生産・仕入れからこだわり開発していることから、セコマではRB(リテールブランド)商品と呼ぶ。

プロフィール

グループ製造部門 (株)ダイマル乳品
代表取締役社長

T・T

1989年(株)セイコーマート(現、セコマ)へ入社、スーパーバイザー(SV)、店舗運営企画、商品部を経験、京極製氷(株)(現、北海道ミネラルウォーター)の社長を経て2014年に現在の(株)ダイマル乳品の社長へ就任。ソフトクリームの増産・保管体制を整備、搾汁事業の立ち上げからアイス製造までの一貫製造を構築、生産地と協働した地域アイスの拡充に貢献。

「規格外メロンをなんとかしたい」の声に応えて

「Secoma北海道メロンソフト」が誕生したきっかけは、2004年、羽幌町に本社・工場を置く(株)ダイマル乳品に、苫前町のメロン生産者から入った1つの相談だった。「規格外のメロンを利用できないか」――。苫前町の名産品である赤肉のメロンは、中身がおいしく食べられても見た目の良し悪しで規格外になってしまう。「捨てるのは忍びない。なんとか活用したい。そんな生産者の切実な想いに応え商品の開発・販売が始まりました」と、Tは開発の出発点について語る。

メロンらしさをアイスに生かす難しさに直面

さっそく取りかかった商品開発だったが、すぐに大きな壁に直面した。アイスの甘さに負けないよう、メロンの特徴である芳醇で華やかな香りや味を強く出そうとすると、ウリ科独特の臭みが邪魔をして美味しくならない。ダイマル乳品で試作した商品をセイコーマートの商品部へ提出するも、なかなか承認を得るまでにはいかなかった。商品にする以上、味に妥協は許されない。試作は数十パターンに及んだ。メロンからどのように搾汁するか、果汁の糖度を均一にするにはどうするか、濃厚で美味しい豊富牛乳を生かすためのメロン果汁の配合量や空気の含有率はどう決めるかなど、検討すべき項目はいくらでもあった。
ダイマル乳品とセイコーマートの商品担当者たちとで意見を出し合い、何度も試作、改良を重ねた。完成までの道のりは決して平坦ではなかった。

セコマグループの強みを最大限に発揮

セコマグループが目指すのは、「ここにあるおいしさを、お手ごろに」。それを体現するために、ダイマル乳品で製造するメロンソフトには、北海道豊富町産の良質な牛乳も使用する。味を決めるもう一つのポイントになる牛乳が、グループ会社である豊富牛乳公社から調達できるのは、セコマの強みだ。
「どんなに原材料にこだわった美味しいアイスでも、値段が高ければ『お手ごろに』とは言えませんから、無駄なコストは徹底的に削減しています」とTは語る。行き場のなかった規格外メロンをダイマル乳品が集荷・搾汁しアイスに加工、北海道の隅々・関東の店舗へ輸送、お客様の手元にお届けするまでを、セコマグループが一貫して担うことで、価格を抑えることに成功した。こうして、スタートから2年を経た2006年にメロンアイスのシリーズが完成。以後、看板商品となる。
ダイマル乳品が製造するアイスは、近年、セコマグループ以外への出荷も増え、本州はもとより海外にも販路を拡大している。

地域との協働で生産者とお客様をつなげる

規格外メロンから始まった地域との連携は、それ以降、北海道の多くの地域へと拡大してきた。厚真産のハスカップ、増毛町産の洋梨、滝上町や北見市産の和ハッカ、当麻町産のでんすけスイカなど、いずれもセイコーマートの人気商品に姿を変えている。「生産者の皆さんが一生懸命に育てた大切な原料。残念ながら規格外になった原料からおいしいアイスを作り、セコマグループのサプライチェーンを活用してお客様へお届けしています」と、Tは胸を張る。

これらの取り組みは、フードロスの削減に貢献するだけでなく、生産者のモチベーション向上や地域振興にもつながっている。多くの生産者は自分たちが出荷した農産物が、どのような商品に加工され、どこで販売されているのかまで把握できないことが一般的だ。しかし、ダイマル乳品が調達した農産物は自社で搾汁し、地域名を表示したアイス類として生産者にも身近なセイコーマートの店舗などに並ぶ。近年では、羽幌町や豊富町の「ふるさと納税」返礼品にも選ばれており、地域の税収を増やすことを通して地域課題の解決にも繋がっている。
ダイマル乳品はセコマグループが追求し続けるテーマ「生活を支えるパートナーであり続ける」を念頭に、こうした生産者や地域との協働による地域振興にも取り組むことで、地名や産地としてのブランド力向上にも寄与したいと考えているという。

「メロンをはじめとする規格外品、大切な原料を提供してくださる生産者様から、感謝の言葉をいただくことがあり、私たちもやりがいを感じ励みにもなります。こちらこそ『貴重な原料を使わせていただき、ありがとうございます』という感謝の気持ちでいっぱいです。こうした原料は、地域の宝です。無駄なくお客様に購入され続けることで、持続可能な地域社会づくりに繋がれば、こんなにうれしいことはありません」。Tは、生産者やお客様への感謝の言葉で締めくくった。

※紹介されている社員の所属及び役職は
2025年9月時点のものです。

他のプロジェクトはこちら

pagetop